バイオリンリサーチの業務内容は、《整備〜販売〜保守》という一連の流れで成り立っています。販売する全ての楽器は、弊社の技術スタッフによる入念で配慮の行き届いたセットアップがなされています。弦楽器はその整備状態により性能の出方が大きく異なります。オールド楽器でも新作楽器でも「良い整備」がなされていると、発音の素早さや能率の良さだけでなく、調弦の容易さや運指のしやすさ等の使いやすさが増し、演奏上の微妙な要求に敏感に対応できるようになります。また、良い整備状態を維持するためのメインテナンス作業もとても重要です。弊社で販売した全ての楽器は《無償メインテナンス・プログラム(定期点検及び調整)》の対象品です。いつも良いコンディションでお使いいただくために、定期的にこの無料の点検と調整サーヴィスを受けていただくことをお勧めしています

<整備について>

バイオリンの整備/セットアップは、その内容多岐に亘ります。オールド楽器でしたら、場合によっては、長期間をかけた歪みの矯正から、クラックの手当や補強、消耗部位(エッジ、ブロック、ライニング、バスバー、ペッグホール等)の補修や交換、ネック・グラフティングやネック・プロジェクション補正などの根本的・構造的な修復に至る作業が必要に応じて施され、また更に、指板のシューティングや交換、ペッグやテールピースなどの部品の交換、ブリッジやサウンドポストの新調などの機能的な部分の整備作業が施されます。これら一連の作業において、私達がとても大切に考えている事は、出来る限りのオリジナル部分の尊重とスタンダード規格の尊重です。結果としてそれらの整備作業一つひとつの積み重ねが楽器の性能を充分に引き出すことに結びついていきます。過去の時代より引き継がれてきた作品に対する敬意と、演奏者の立場に立った道具としての機能性と音の追求が私達の仕事の根幹です。

Copia di Antonio Stradivari by

《日常のお取り扱いについてのヒント》

1)ブリッジ(駒)について:駒の位置および状態には常に注意を払ってっ下さい。弦交換や調弦等の折、駒が指板側に傾斜したり歪んでしまった時は、駒のテールピース側の面が表板に対して直角に立つように、また駒のトップが直線で且つ指板の終端と平行になるように補正することを心がけて下さい。傾いたり歪んだままでお使いになりますと駒が変形してしまい、良い発音が得られないばかりか、駒が不意に倒れる原因にもなります。また、駒の足の位置が動いてしまった時は元の位置に戻して下さい。

2)サウンドポスト(魂柱)について:サウンドポストは、クリアーな発音がバランス良く得られる位置に調整されています。駒の立ち位置とサウンドポストの位置の相関関係が適切な状態の時に弦の振動が能率良くボディに伝わり、発音の素早さや音の広がりが得られます。もし、何らかの理由により倒れたり、動いてしまった場合は、早い時期に当社へお持ち下さいますようお願いします。

3)ペッグ(糸巻)について:ペッグは、適度な滑らかさで回しやすく且つ確実に止まるよう調整してあります。快適な状態を維持するためには、弦の巻き方と湿度についての注意が必要です。弦の巻き方は、弦の終端をシャフト中央の穴にいれてから一旦シャフトの細い側へひと巻きした後、交差して太い側へ巻き込み、そのままペッグボックスの外側の壁に向かって順次巻いていきます。湿度の多いシーズンは木材が膨張して糸巻が固くなり、乾燥時はその逆になります。固い時は多少抜きぎみに、また柔らかすぎて止まりにくい時は押しぎみに巻いて下さい。

4)弦交換について:弦交換は必ず一本ずつ行なって下さい。全ての弦を一度に緩めますと、それまで楽器に加わっていた張力が急に落ち、駒やサウンドポストが動いたり、倒れたりする原因になります。弦一本を外し、新しい弦を張ったらほぼ通常のピッチまで調弦して、駒の状態を確かめ補正してから、次の一本を同様の方法で替えていきます。なお、弊社にて販売した楽器にお引き渡し時に張ってある弦は、調整の一環としてバランスを配慮して選別されています。現在の音色と発音の状態を維持なさりたい場合は、同種、同ゲージの弦をお求めいただくことをお勧めします。販売時のデータは保管してありますので、登録番号かお客様名にてお問い合わせ下さい。

5)手入れと保管について:使用後は毎回、弦、指板、ネックの水分脂分や松脂汚れをよく拭き取り、本体を乾拭きしてニスをきれいな状態に保つよう心掛けて下さい。外気温や湿度の急激な変化からも楽器を守るよう充分にお気を付け下さい。楽器にとって理想的な湿度は30-70%です。必要に応じて保湿除湿剤をお使い下さい。ニカワやニスは、湿気や温度に大変敏感です。特に高温多湿状態は、ニカワの軟化、延いては接着面のはがれ、ネック下がりの原因になりますので、特にご注意下さい。夏季、車の中に短時間でも放置するような事は絶対お避け下さい。

<販売について>

弦楽器の選定はなかなか難しいものです。上記のプロセスを経て、良い整備状態の楽器をご用意して、お客様の立場に立ち、ゆっくり時間をかけて、適切な楽器の選定をお手伝いしたいと考えております。お客様の嗜好が漠violin2然としている場合も少なくありません。演奏技術との関わりで、楽器の性能についてのご理解が充分でない場合もあります。そういった場合は、ご相談に応じて出来る限りの情報や事例を提供し、お客様が楽器ついて様々な楽しい発見をしていただけるためのお手伝いができるよう心がけております。最終的に、お客様がどういった嗜好か、何をお望みかをを一緒に考え理解することに傾注し、ご予算に合った、より良い提案ができるよう努めております。

<保守について>

季節や使用状況により、弦楽器のコンディションは変化しやすいものです。販売時の良い整備状態をいつまでも維持していただくために、定期的な点検と調整をお勧めします。弊社でお買い求めいただいた楽器につきましては、この作業を無料で行なっております。点検に関するご案内は特に差し上げておりませんが、必要な時には、どうぞお気軽にお申し付けください。消耗や破損による異常が発見された場合は、補修作業は有料になりますが、早期に発見できると修理期間も費用も少なくて済みます。お客様名と楽器のデータは登録保管してございますので、メインテナンス作業は安心してお任せ下さい。

付属品の販売:弦、ケース、その他の弦楽器用付属品も数多く取り扱っております。また、お忙しいお客様のためにメールオーダーも承っております。どうぞお気軽に電子メールやファクス、電話にてご注文下さい。弦楽器付属品定価表国内標準価格です。割引価格についてはお問い合わせ下さい)

弦楽器関連品の輸出入:ケース等の商品企画と輸出、弦楽器に関連する各種付属品、ケース、原材料、製作用工具等の輸入業務も行なっております。

インシュアランス・アプレイザル:楽器保険加入のための楽器査定および査定書発行をご要望に応じて行なっております。海外の保険会社にも有効な英文にて作成いたします。また、事故が起きた場合の破損状況現認書、修理見積り書の発行も行なっております。

毛替えと弓の修理:弓の毛替えは通常2日間のお預かり条件で承ります。特に上質な馬毛を常時在庫しておりますので、貴重なオールド弓の毛替え作業では定評をいただいております。毛替えはとてもデリケートな作業です。充分な作業時間をいただき、細心の注意を払って丁寧な仕事を心掛けております。

委託販売:お手持ちの楽器や弓をお手放しになりたい場合のご相談に応じます。まず査定をさせていただき、価格条件が合えば、委託販売契約にて相応しいお客様をお探しするお手伝いをさせていただきます。

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